ふと気がつくとこめかみにポツポツと赤いニキビができている。いつもニキビが悪化するのはこめかみやフェイスラインから。そんなこめかみのニキビ悩みを抱えている方は多いように感じます。
なぜ、こめかみにニキビはできやすいのでしょうか?
また、繰り返すこめかみニキビのループを抜け出す術はないのでしょうか?
このページでは、そんなこめかみニキビのお悩みを解決するための解説をしていきます。ぜひ参考にしていただき、ニキビのないきれいな肌を目指しましょう。
こめかみにニキビができる原因は?
こめかみは顔の中でも皮脂腺が多い箇所のひとつです。そのため、皮脂の分泌が盛んで毛穴が詰まりやすい部位といえます。
過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まってニキビの元となり、そこに様々な内的要因や外的要因が重なって「アクネ菌」などの雑菌が繁殖すると、こめかみニキビが重症化してしまいます。
まずはこめかみにニキビができる要因を具体的に解説していきます。
前髪やサイドの髪が触れる
こめかみにニキビができやすい原因として、前髪やサイドの髪が肌に触れやすいことが挙げられます。髪と肌の摩擦による刺激が、ニキビを悪化させるためです。
また、ヘアワックスなどのスタイリング剤や、トリートメントオイルなどのヘアケア製品の成分が、肌の皮脂と混ざり合い毛穴を詰まらせ雑菌を繁殖させることもあります。
おでこやこめかみに炎症ニキビが多いのはこうした理由です。
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洗顔フォームやシャンプー泡の濯ぎ残し
こめかみは、メイクや洗顔の泡、シャンプー・リンスの成分が残りがちなのも、ニキビになる原因のひとつです。
シャワータイムは頭皮や顔のケアに集中しがちですが、メイク落としや泡をすすぐ際、その境目となるこめかみや髪の生え際もきちんと成分が落ちるように丁寧にお湯で流しましょう。
特に朝の洗顔は髪や服を濡らさないように気を遣うためすすぎが不十分になりがちで、その後の一日中、肌表面に不要な成分が残った状態になってしまう可能性があります。
汗の放置による雑菌の繁殖や乾燥
激しい運動を行うと、額やこめかみから汗が滲み出たり、頭皮から出た汗がこめかみまで伝ったりすることがあります。
その汗を放置すると、汗と一緒に出てきた皮脂と混ざり合って雑菌が繁殖してしまい、ニキビへと繋がってしまいます。
また、汗を放置すると蒸発するときに皮膚の必要な水分まで奪われてしまい、肌が乾燥してしまいます。
肌の乾燥は毛穴を詰まりやすくしたり、肌のバリア機能を下げたりしまうため、ニキビができやすい環境へと繋がります。
ストレスや疲れによる影響
日頃のストレスや疲れは、こめかみニキビだけではなく、ニキビ全般の大敵です。過剰なストレスや肉体的疲れはホルモンバランスに影響を与え、それが皮脂分泌の増加につながります。
ストレスが引き起こす皮脂の過剰分泌は、毛穴を塞ぎ、ニキビの原因菌が繁殖しやすい環境を作り出します。
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生活習慣の乱れやホルモンバランスの乱れ
ストレス同様、生活習慣の不規則さやホルモンバランスの乱れも、こめかみニキビだけでなく、ニキビ全般を引き起こすきっかけになります。
不摂生な飲食、質の低い睡眠は、肌荒れやニキビを引き起こすことがあります。
また、思春期や女性の生理前など、ホルモンバランスが大きく変動する時期は、ニキビができやすい状態になります。
こめかみニキビの改善と予防法
こめかみニキビの要因となることがわかったところで、いよいよこめかみニキビを改善や、予防するためにできることを解説していきます。
洗顔をこめかみまで意識して丁寧に行う
額やこめかみ周辺のニキビは、日常的な髪の毛の接触で皮脂や汚れが付着することで発生しやすい部位です。これを防ぐためには、効果的な洗顔方法を身に付けることが重要です。肌を清潔に保つことで、ニキビを抑えることができます。
適切な洗顔を行うには、洗顔料を泡立て、肌に優しく馴染ませ、強く擦らずに汚れを落とすことが大切です。また、しっかりすすぎを行い、特に髪の生え際やこめかみを意識して余計な成分が残らないようにしましょう。
また、髪を洗った後は顔にトリートメント成分が流れないようにタオルで巻くなどして工夫し、肌への影響を抑えましょう。
保湿をしっかり行う
ニキビは皮脂への対策が重視されがちですが、実は保湿も非常に重要です。
特に思春期ニキビの場合は皮脂の過剰分泌がニキビの原因となるケースが多いため、保湿より洗顔に重きを起きがちです。
しかし、実は肌は乾燥しすぎると、皮脂で皮膚を保護しようと頑張ってしまい、かえって皮脂が多くなってしまうのです。
大切なのはバランスです。過度な洗顔は乾燥につながるため、朝と夜の2回で十分です。そして洗顔で顔の油分を洗い流した後は、化粧水、乳液、クリームなどで丁寧に保湿を行いましょう。
特に大人ニキビは、乾燥によって古い角質が毛穴に蓋をしてしまっていることで発生するケースがあります。清潔さを意識してもニキビが良くならない場合は特に、保湿に意識を向けてみてください。
こめかみのニキビ患部への刺激を避ける
すでにニキビができてしまっている場合は特に、ニキビ患部への刺激をなるべく無くしてみましょう。
具体的には、女性であれば前髪やサイドヘアは耳にかけたり結んだりなどをする、男性であれば短く切るなどしてこめかみ部分に髪が触れないようにすると良いでしょう。
特に、すでに炎症などを起こしているこめかみニキビは肌のバリア機能が低下しているため、これ以上悪化させないように髪の摩擦や整髪料の刺激を与えないようにしましょう。
また、激しい運動や夏場の外出、サウナなどで汗をたっぷりかいた時は、こめかみやTゾーンの汗をしっかり拭いてあげましょう。
その際、タオルなどでゴシゴシせずに、やさしくポンポンと押すようにして肌に負担をかけないようにしましょう。
また、皮脂詰まりや膿が気になっても、潰したりいじったりは絶対しないようにしましょう。
触れた際に指先についた雑菌が付着してニキビが悪化したり、薄い皮膚が破けることでバリア機能が下がって外的刺激をより一層受けるようになってしまいます。
ニキビを潰すとニキビ跡として残ってしまう可能性も高まるので、できるかぎりいじらないことが大切です。
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食事や睡眠などの生活習慣に気をつける
ニキビケアには適切な栄養素が不可欠です。バランスよく栄養を摂りながら、ビタミンが豊富な野菜や果物、ミネラルを含む全粒穀物やナッツを積極的に摂取しましょう。これらは肌の代謝を促し、予防や改善に寄与します。
対照的に、菓子パンや揚げ物など油分が多い食品は食べすぎると皮脂の生成が過剰になる可能性があるので、ほどほどに抑えましょう。
お酒の飲み過ぎも肌荒れの原因になるので要注意です。
また、良質な睡眠時間の確保も非常に重要です。
質の良い睡眠により、肌細胞が修復され、免疫機能が高まり、ニキビ症状の修復も行われます。
規則正しいリズムを確立し、夜遅くの食事やカフェインの摂取を減らすことで、良い睡眠を得られます。
ストレスをなるべくためない
日常生活でのストレスは肌にとって大敵です。長期間の緊張や不安はホルモンバランスを崩し、肌荒れやニキビなどのトラブルを起こす原因となります。
重要なのは、毎日のストレスを溜めずに効果的に解消する方法を見つけることです。
趣味を楽しむことや運動はストレス解消に有効です。たとえば、絵を描く、音楽を聴く、ガーデニングなど、夢中になれる趣味を持つことでメンタルの安定を促し、ストレスを軽減できます。また、ジョギング、筋トレ、水泳などの運動もストレス値を下げる効果があると知られています。
さらに、ヨガや瞑想はリラクゼーション効果が高く、ストレス軽減に役立ちます。ヨガは深い呼吸とポーズで体をリラックスさせ、瞑想を取り入れることで心を落ち着かせてくれます。
炎症や膿になっているニキビは皮膚科へ
ニキビの悩みに直面している方で、炎症や膿のトラブルまで悪化してしまっている場合は、早期に専門医へ訪問することをお勧めします。
処方薬により炎症を素早く治し、早期治癒へと繋がるからです。
また、フェミークリニックでは「肌質の根本改善」×「ニキビの再発防止」×「美肌の継続」を合わせたニキビ改善プログラムとして、患者さまお一人お一人にあった治療内容をご提案しています。一般皮膚科では今あるニキビの治療に留まりますが、美容皮膚科では、肌質改善によるニキビトラブルを繰り返さない肌への生まれ変わりを実現します。
以下はフェミークリニックの代表的なニキビ治療です。
ケミカルピーリング
繰り返しニキビの原因となる肌表面の古い角質や皮脂を、酸を用いて取り除き、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)促す治療です。初期のニキビから重度のニキビまで対応します。他の治療と組み合わせることで、より高い効果を発揮します。
アクネライト(光線治療)
強力な殺菌作用がある光線を照射することで、炎症をひきおこすアクネ菌を殺菌して炎症を抑えます。赤みや色素沈着などのニキビ跡、また肌のターンオーバーを整える効果もあります。
ダーマペン
微細な針で肌に穴をあけることで、肌の創傷治癒力を引き出し、コラーゲンやエラスチンさせ、美肌を再生させる治療法です。
ポテンツァ
肌表面に極細で多数の針(ニードル)で微細な穴を開け、さらにそこから高周波(RF)を照射することで、肌の創傷治癒力を高める治療方法です。
イソトロイン・ロアキュテイン(イソトレチノイン)の処方
「イソトロイン(ロアキュテイン) 」は飲むニキビ治療薬です。ニキビの炎症を抑え、毛穴を詰まらせる原因である皮脂の分泌を抑える効果があり、治療が難しいとされる重度のニキビの改善にも効果を発揮します。
動画で解説!最短で重症ニキビを治す方法とは?
フェミークリニックの公式チャンネルでは、重症化したニキビを最短で治す方法について北山総院長が解説する動画をアップロードしています。
ぜひこちらも参考にしてください。
【黄ニキビの治し方】ニキビ跡を残さずに一刻も早く美肌を取り戻す方法とは?
まずは無料カウンセリングへ
こめかみにできてしまったニキビをすぐに治したい、セルフケアでは治らないこめかみの繰り返しニキビを治療したい、という方は、ぜひフェミークリニックの無料カウンセリングへお越しください。
ニキビの状態を診察した上で、ご予算に応じた最適な治療プランやドクターズコスメを用いたスキンケアについてご提案させていただきます。
医療の力で、一緒にニキビの根本治療を目指しましょう。
できてしまったニキビを早く治すには?悪化するNG行動も【美容皮膚科医監修】
こめかみのニキビに関するよくあるご質問
- こめかみにニキビができる原因は何ですか?
- こめかみは元々皮脂腺が多いため、皮脂が多く分泌されやすく、毛穴が詰まりやすい傾向にあります。
そこに髪がかかって刺激になったり、ヘアスタイリング剤などが付着してアクネ菌などの雑菌が繁殖してニキビが悪化します。
また、洗顔後やシャンプーの後の泡や成分のすすぎが足りず、皮脂汚れと混ざってニキビができやすい環境になります。 髪が肌にかからないようにまとめたり、洗顔や洗髪の際はこめかみまでキレイにすすぐことを意識してみましょう。
- こめかみにニキビができるのは思春期だけですか?
- こめかみやTゾーンは皮脂腺が多く、男性ホルモンが多くなる思春期は特に皮脂が過剰に生成され、ニキビになりやすいと考えられています。
そのため、思春期は顔を清潔に保つとともに、皮脂の分泌を抑えるさっぱり系の化粧水・乳液などで保湿すると良いでしょう。 ただし大人になってもこめかみにニキビができることはしばしばあり、その場合は皮脂の問題だけでなく、乾燥やホルモンバランスの変化が関係している可能性があります。
肌を清潔を保つのはもちろんですが、しっとり系の化粧水に切り替えて乳液やクリームで乾燥を防ぐスキンケアを意識してみてください。