レーザートーニングは、名前の通りレーザー光によってメラニンを除去し、肌をトーニングする(色調や調子を整える)美肌治療です。

基礎化粧品などのセルフケアだけでは改善が難しいシミや肝斑、そばかす、毛穴の開き等に作用し、つるりと美しい美白肌へ導きます。

このページでは、そんなレーザートーニングについて、特におすすめの症状や、推奨する施術頻度や回数について詳しく解説してきます。

レーザートーニングとは

レーザートーニングとは

レーザートーニングは、シミや肝斑などの肌トラブルを改善するための治療法です。レーザーエネルギーを照射することで、シミやくすみのもととなる「メラニン色素」を破壊、代謝を促し肌質改善や美白効果をもたらします。

メラニン色素は、紫外線などの外からの刺激に対して、肌が細胞を守るために作る褐色の色素です。外的刺激によって生成されたメラニンは、ターンオーバーのサイクルが早い20代前半頃までは肌細胞の新陳代謝により少しずつ表層へと移動して最終的に角質などと一緒に排出されますが、加齢やストレス、不規則な生活などによってターンオーバーのサイクルが長くなると、メラニンの排出が間に合わず堆積し、シミやくすみとなって現れてしまいます。

レーザートーニングはその滞ってしまったメラニンを除去する効果がある治療です。

また、レーザーの熱によってコラーゲンの生成を促す作用があるため、肌のきめが整うという効果も期待できます。

シミ取りレーザーによるシミ治療に比べてエネルギーの出力がマイルドであるため、強い刺激がNGな肝斑治療にも適応可能なことも特徴です。

こんな症状におすすめ!レーザートーニングで期待できる美肌効果

レーザートーニングには、メラニン色素を分解する作用と、レーザーの熱で肌のキメを整える効果があります。レーザーや光を使った美肌治療は他にも複数ありますが、それらの中で、レーザートーニングが特に得意とする具体的な肌トラブル治療を、さらに詳しく解説していきます。

レーザートーニングの効果①肝斑(かんぱん)の改善

レーザートーニングの効果①肝斑(かんぱん)の改善

肝斑とは、30代~40代の女性に発症することが多い、頬骨のあたりに左右対称にもやもやとした形で現れるシミです。ホルモンバランスの変化が関係しているとされていますが、その正体がメラニン色素であることは通常のシミと同様で、摩擦や刺激によって悪化することがわかっています。

そのため、シミ取りレーザーなどの強い刺激がある施術では悪化に繋がるため、NGとされています。

その点、レーザートーニングはシミ取りレーザーより弱いエネルギーを顔全体に照射してメラニンを除去する治療であるため、肝斑治療に向いているとされています。

目元の肝斑などにも照射が可能です。

ただ、弱いエネルギーであるため、何度か照射を繰り返すことが必要です。

レーザートーニングの効果②老人性色素斑、くすみ、そばかすの改善

レーザートーニングの効果②老人性色素斑、くすみ、そばかすの改善

老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)とは、蓄積したメラニンが加齢によるターンオーバーの遅れで褐色のシミとなって現れる、いわゆる「シミ」の代表格です。

シミの境界線がはっきりとしていてある程度の大きさがある場合は、高出力のレーザーをピンポイントで当ててメラニンを破壊するシミ取りレーザーで一度に治療できます。

しかし、なんとなくくすんでいるようなはっきりとしない薄さであったり、そばかすなど小さなシミが散らばったりしている場合はひとつひとつをシミ取りレーザーで取るのは難しくなります。

そういったケースでは、まずレーザートーニングで全体のくすみを取ったり、小さなシミを薄くしたりします。その上で、気になるシミをレーザーで取る治療を行います。

開いた毛穴や黒ずみの改善

開いた毛穴や黒ずみの改善

レーザートーニングは、レーザー熱を広範囲に渡って照射することで、顔のお肌全体のコラーゲン生成を活性化させ、肌の引き締め効果を得ることができます。

これにより、開いた毛穴を引き締め、ハリのあるなめらかな肌へ導きます。

さらに、レーザー熱により、皮脂腺の活動調整による皮脂の過剰分泌抑制効果も発揮されます。

これにより、毛穴の目立つ黒ずみも改善することが可能です。

レーザートーニングの効果的な施術回数、間隔は?

レーザートーニングは低出力のレーザーをお顔全体に照射するため、一度では効果が感じにくく、一定期間 複数回照射することが肝心です。

「じゃあレーザートーニングは何回受けたらいいの?」という疑問が浮かぶことと思います。その疑問に対する答えは、シミや肝斑の深度や、肌全体の色味等のお肌の状態、そして望む肌質に左右されます。

フェミークリニックでは基本的には、まず週に1回を5週通っていただき、その後お肌の細胞を休めるために一ヶ月お休みをしていただきます(そのお休みの間に、分解されたメラニンが代謝されます)。その後、もう一度次は約2週間に一回、5週を通っていただくという2クール制のサイクルを推奨しています。

その計10回の治療を経て、効果の有無を確認し、追加で施術が必要かどうかを医師が診断していきます。

レーザートーニングの痛み・ダウンタイム

初めてレーザートーニングを受ける方は特に、施術中・施術後の痛みやダウンタイム(回復期間)に不安を感じていることでしょう。ここでは、それらの不安要素についてしっかり解説していきます。

施術中の痛み

レーザー照射中のチクチクとした我慢できる程度の痛みがあります。

ぴりぴりとした刺激を感じる方もいらっしゃいますが、フェミークリニックでは丁寧にお声がけをしながら施術を行います。痛みが気になる方には調整を行いますのでご安心ください。

施術後の痛みやダウンタイム

術後の痛みについては、頬骨のあたりや色素が濃い部分は、施術直後、赤みやほてり感、ひりつきを感じることがあります。

しかし当日中には 症状が無くなることがほとんどで、長い方でも2、3日で収まります。

フェミークリニックでは、ダウンタイム対策として、術後しっかりとクーリングさせていただきます。

メイクも当日から可能ですので、赤みが出てしまってもメイクによって隠すことが可能です。

レーザートーニングと他のエネルギーを使ったシミ治療の違いは?

シミ治療では、レーザーやIPLといったエネルギーでメラニン色素を除去する治療法が複数あります。しかし似たような治療がありすぎるとどれが自分のシミ症状に合うのか迷いますよね。

そこでここでは、フェミークリニックで採用しているレーザーや光エネルギーによる治療「シミ取りレーザー」・「フォトSR」と、レーザートーニングの違いについて解説していきます。

シミ取りレーザーとレーザートーニングの違い

シミ取りレーザーとレーザートーニングの違い

どちらもレーザー光を使った治療ですが、使用するレーザーが異なります。

シミ取りレーザーは、ガウシアン型と呼ばれる山なりの形をした高出力レーザーを使用し、ピンポイントでシミの元となっているメラニン色素を破壊します。

強力な分、はっきりしたシミに効果は絶大で、1~2回の照射でシミを薄くすることができます。

しかしピンポイントでシミにのみ照射するため、肌全体の毛穴の引き締め効果や肌質改善の効果は期待できません。

シミ取りレーザーとレーザートーニングの違い

一方、レーザートーニングは、フェミークリニックでは「メドライトC6」というレーザーを使用します。

メドライトC6のレーザー照射は、広範囲に均一なパワーで照射をしていくトップハット型と呼ばれる平らな形になります。その均一でちょうどよい強さをお顔全体に照射してメラニンを除去していきます。

シミ取りレーザーよりもマイルドであるため、レーザーの刺激は悪化に繋がりタブーとされてきた「肝斑」の治療にも使用でき、肝斑の原因となるメラニンをレーザーによって除去することができるようになりました。

また顔全体にレーザーの熱が伝わるため、コラーゲンなどの美肌成分の生成が促進され、毛穴が縮小され、お肌のキメが整うという効果も期待できます。

ただし、低出力であるため、濃い老人性色素斑の即時治療には向かず、肝斑の治療でも一定の間隔で複数回に渡り照射を繰り返す必要があります。

フォトSRとレーザートーニングの違い

フォトSRは、レーザー治療ではなく、 IPL(Intense Pulsed Light : 増強パルス光)という光を顔全体に当ててメラニン色素の分解を促す治療です。

光治療は、レーザー治療に比べてお肌の浅めの層にアプローチする治療です。

したがって、比較的浅い層にあるシミ・ニキビ跡の色素沈着・くすみなどにはフォトフェイシャルによる治療が向いています。レーザートーニング同様、熱によるコラーゲン生成促進効果があるため、毛穴の引き締め効果やハリのアップが期待できます。

ただし光治療は肌の表面で熱を吸収するため、日焼けがある方は火傷のリスクがあるため、日焼けがある方は施術を受けることができません。

また、フォトSRも肝斑を悪化させる可能性があるため、肝斑が混在している場合はレーザートーニングをおすすめしています。

シミは、様々な種類が混ざり合って現れている事が多い症状です。フェミークリニックでは、最初の診察でしっかり医師がシミの種類を見極め、最も効果的な治療方法をご提案します。

セルフでチェック!あなたのシミに最適な治療は?

セルフでチェック!あなたのシミに最適な治療は?

お顔のシミトラブルに悩んでいても、「このシミにどの治療が合っているのかわからない」「クリニックに相談しに行く前に、ある程度治療方法を知っておきたい」という方もいらっしゃると思います。

そこでフェミークリニックでは、シミの場所とシミの種類から、最適な治療方法をご提案するセルフチェックページをご用意しました。ぜひ治療を始める参考にしてみてください。

動画でわかるレーザートーニングの効果

フェミークリニックの公式YouTubeチャンネルでは、レーザートーニングの効果について、看護師が専門的に解説している動画をアップしています。

ぜひご確認いただき、レーザートーニング治療を受ける参考にしていただければと思います。

レーザートーニングの効果についてよくあるご質問

レーザートーニングは何回で効果がでますか?
フェミークリニックでは、基本的に週に1回×5回を2セット、つまり10回の施術を目安に、効果の有無を確認しています。もちろん、施術の途中から徐々に効果は感じていただけます。
上記のペースで通うのが難しい場合はお気軽にご相談ください。通院可能な施術ペースと効果の兼ね合いを一緒に考えさせていただきます。
レーザートーニングは1回目から効果を実感できますか?
レーザートーニングは、シミ取りレーザーより低出力のレーザーをお顔全体に照射していく治療であるため、一度の照射では効果をご実感しにくい治療です。
だいたい5回目を終えたくらいから効果を実感いただけ、10回で最終的な効果の有無を判断します。その上で、もう少し継続したほうが良い場合はもうワンセットの治療をおすすめすることもございます。
レーザートーニングを途中でやめると肝斑やシミへの効果は戻りますか?
肝斑やシミのレーザートーニングによる解決策には継続が必要となります。人により肌の状態はさまざまで、レーザートーニングの施術を途中で中断すると、一部のケースではシミや肝斑が元の状態に戻る可能性があります。
そのため、治療の効果を長期的に維持し、更なる改善を促すためにも、レーザートーニングは定期的な施術として継続することが推奨されます。続けることで効果が定着し、肌の状態が持続的に改善されることでしょう。
レーザートーニング後にシミが濃くなることはありますか?
レーザートーニングの治療を受けた後、まれにシミや肝斑が濃くなったと感じることがあります。
このケースは元々様々なシミやくすみが混在した状態でお肌に現れていて、それがレーザートーニングで顔全体がトーンアップしたことで、残ったシミや肝斑が濃くなったのではなく、コントラストで目立ってみえるためと考えられます。
継続して治療をしていくことで、残ったシミや肝斑も薄くなり、徐々に目立たなくなっていきます。
レーザートーニングのリスクやデメリットを教えてください
すべての医療技術にはリスクやデメリットを伴うように、レーザートーニングも例外ではありません。
レーザートーニングは、施術中の痛みは強くはありませんが、頬骨周辺やシミが濃い部分に施術直後、赤みやひりつき、ほてりを感じることがあります。
しかし当日中には症状が無くなる方がほとんどで、長い方でも2~3日で収まります。
仮に赤みが出ていたとしても当日中からメイクが可能なため、隠すこともできます。
デメリットとしては、確実な効果を得るためには定期的かつ継続的な照射が必須ということです。
ご自宅や職場からアクセスが良いなど、通いやすいクリニックを選びましょう。
レーザートーニングをやりすぎると肝斑や色素沈着が悪化しますか?
レーザートーニングは効果的な肝斑対策として知られていますが、その鍵となるのは適切な施術間隔と回数の継続です。
これを厳守することで、肝斑や色素沈着を悪化させることなく、よりハリのある肌へと導くことができます。
一方で、専門的なアドバイスを受けずに頻繁に施術を行うと、皮膚に過度なストレスがかかり、逆に色素沈着を引き起こす可能性があるのです。そのため、レーザートーニングを受ける際は、適切な施術間隔と回数を守り、長期的な視点で継続することが肝心です。
専門的なアドバイスを受けつつ、適切な施術計画を立てることで、レーザートーニングによる最高の結果を得られるでしょう。
レーザートーニングの施術が失敗することはありますか?
レーザートーニングは、肌のシミや肝斑に悩む方の強い味方です。しかし、施術結果は個々の肌質や状態、さらには施術者の熟練度などにより異なることがあります。このため、必ずしも同じ結果が得られるとは限らないことをご理解いただくことが重要です。
それでも、「レーザートーニングが失敗する」という結果に至ることは極めてまれで、適切なケアを行うことで、肌のシミや肝斑への効果を大いに発揮できます。
施術回数や治療間隔、痛みやダウンタイムについても知りたい場合は、専門家とのカウンセリングをお勧めします。レーザートーニングによる施術は、きちんとした知識と理解の元で行うことが最善の結果を得るためのキーとなります。