『ニキビ跡がなかなか治らないのはどうして?』
『ニキビ跡の種類ごとの確実な治療方法を知りたい』
一度残ってしまうとなかなか消えないニキビ跡。鏡を見る度に気になったり、コンシーラーで時間をかけて隠したりと、どうにかしたいと考えている方は多いと思います。実はニキビ跡は種類によって効く治療が異なり、キレイにするためにはそれぞれに特有のアプローチが求められます。
このコラムでは、2003年の開業以来、ニキビ治療症例数21万件以上の美容皮膚科フェミークリニックが、ニキビ跡の種類ごとの治療方法や、ニキビ跡を作らないケア方法について解説します。
この記事を読めば、しつこいニキビ跡を改善し、滑らかで透明感のあるお肌を取り戻す方法がわかります。
目次
ニキビ跡の種類について

ニキビの炎症によってできてしまう「ニキビ跡」には、いくつかの種類があります。主なニキビ跡の種類、赤みが残るタイプ、色素沈着が生じるタイプ、そしてクレーター状に肌が凹むタイプについてそれぞれ詳しく解説します。
赤みのあるニキビ跡

赤みを帯びたニキビ跡は、ニキビの内部で炎症が燻って赤く見えるパターンと、ニキビの炎症によって毛細血管が拡張され、その血液の赤色が皮膚の表面近くに透けて赤く見えるパターンがあります。
どちらも一見ニキビが治っていないように見えることもありますが、腫れや痛みはほぼ収まっている状態です。
赤みのニキビ跡は比較的軽度であれば、ターンオーバー(新陳代謝)を繰り返して徐々に回復する過程で時間の経過とともに改善されることもあります。しかし、より早く目立たなくするためには、適切な治療やスキンケアが重要です。
重度になると赤色より濃い紫になることも
赤よりさらに色が濃い赤黒や紫のニキビ跡ができることもあります。これは、炎症が真皮まで達している重度のニキビが引き起こすニキビ跡です。強い炎症により毛細血管が破壊されて出血し、周囲の組織に染み出します。ヘモグロビンは酸素を失うと鮮やかさを失うため、血液が染み込んだ部分が紫~赤黒い色素として肌に残ってしまいます。
紫のニキビ跡はターンオーバーがほとんど起こらない真皮層で起きている症状であるため、自力での改善は難しく、美容医療のアプローチが必要になってきます。
色素沈着のニキビ跡

色素沈着のニキビ跡とは、ニキビが治った後に肌の一部がシミのように茶色や黒に変色する現象のことを指します。この変色は、ニキビの炎症が皮膚を傷つける過程で肌を守るためにメラノサイトが活性化し、メラニン色素が過剰に生成されることが主な原因です。
そこに紫外線や摩擦などの外的要因が加わると、メラニンの生成がさらに促進され、色がより濃くなることがあります。
色素沈着は時間の経過とともにターンオーバーによって徐々に薄くなることも期待できますが、メラニンの蓄積量が多かったり、新陳代謝の衰えなどによりメラニンの排出が追いつかない場合、ずっと残ってしまう可能性があります。適切な治療やスキンケアなどの早期対策を行うことで、色素沈着の改善をより効果的かつ早めに進めることが可能です。
クレーター状のニキビ跡

クレーター状のニキビ跡は、ニキビの炎症による細胞の損傷が引き起こす深い凹みのことを指します。この状態は、肌表面に凸や凹凸が目立つため、多くの人にとって美容面で大きな悩みとなることがあります。ニキビの炎症が長期化すると、皮膚の真皮層におけるコラーゲンやエラスチンが破壊され、それらが正常に再生されないことでクレーター状の跡が形成されます。
このようなクレーター状のニキビ跡を改善は、真皮や皮下組織から皮膚の再生が必要であり、セルフケアのみで行うのは非常に難しいです。美容医療であればクレーターのニキビ跡の改善も可能ですので、ぜひフェミークリニックの無料カウンセリングにてご相談ください。具体的な治療メニューについては後述します。
ニキビ跡の原因と仕組み

ニキビ跡はどうしてできてしまうのでしょうか。
まず原因となるニキビには、炎症を起こす前の「白ニキビ」や「黒ニキビ」と呼ばれる状態と、ニキビが進行して炎症が起きたあとの「赤ニキビ」「黄ニキビ(化膿ニキビ)」と呼ばれる状態のニキビがあります。ニキビ跡は基本的に、炎症が起きている「赤ニキビ」や「黄ニキビ(化膿ニキビ)」によってできます。
ニキビが炎症を起こすと、免疫系が反応してアクネ菌と戦うために白血球が集まりますが、この際に周囲の健康な皮膚組織にもダメージを与える可能性があります。これにより、血管の拡張やメラノサイトの活性化が起こり、赤みや色素沈着が引き起こされることがあります。
さらに、深刻な炎症が発生すると真皮層のコラーゲン繊維が損傷を受けることがあります。この損傷部分が皮膚の凹みとなり、クレーター状のニキビ跡として残る場合があります。
これらの仕組みを理解することで、ニキビ跡の原因に対する適切な予防や効果的な対策を講じることが可能となります。
ニキビ跡の種類別治療方法
ニキビ跡を確実かつ早期に治すためには、その種類によって適切なアプローチを選ぶことが重要です。
赤みタイプのニキビ跡の治療方法
赤みのあるニキビ跡の治療法としては、主にターンオーバーを促進する治療が選ばれます。また、内部にくすぶる炎症や毛細血管の拡張が見られる場合、抗炎症作用のあるレーザーや光を照射する治療を併用することで、より早い改善が見込めます。
色素沈着タイプの治療方法
色素沈着したニキビ跡の改善には、ターンオーバーを促進する治療や、レーザーや光でメラニン色素を分解する治療が選ばれます。
これらの治療により、色素沈着の原因となっているメラニン色素の排出を促し、自然のターンオーバーを待つより早く確実にニキビ跡を改善できます。
クレーター状の治療方法
クレーター状のニキビ跡の治療には、真皮にアプローチして皮膚の再生を促すことが必要で、マイクロニードル治療や真皮層にまで薬剤を作用させるピーリングなどが選ばれます。
コラーゲンやエラスチンなど、美肌成分を増やして損傷した肌細胞を再生し、凹みとなっている部分を内側から持ち上げます。
これらの効果を得るのはセルフスキンケアやエステだけでは難しく、美容医療の力が必要となります。
フェミークリニックのニキビ跡治療メニュー
フェミークリニックでは、ニキビ跡の種類に対応する多様なニキビ跡治療メニューをご用意。豊富な症例をもとにした経験と知識を活かしながら、ニキビ跡の改善に向けたアプローチを行い、確かな効果を追求しています。
ダーマペン

ダーマペンは、マイクロニードルと呼ばれる微細な針によって肌に微小な穴を開け、創傷治癒力を引き出してコラーゲンやエラスチンなどの美肌成分の生成を促進する治療法です。肌の再生を効果的に促すことが可能でクレーター状のニキビ跡の改善も期待できます。
また、ダーマペンは開けた微細な穴から症状に効果的な薬剤を浸透させることで、より効果を高めることができます。
たとえば、赤みのニキビ跡には、ターンオーバーを促しかつ抗炎症作用もある「ウーバーピール」、クレーター状のニキビ跡には、コラーゲンの生成を促す「コラーゲンピール」を組み合わせたメニュー「ベルベットスキン」などがおすすめです。
ポテンツァ

ポテンツァは、ダーマペン同様マイクロニードルによって肌再生を促し、クレーター状のニキビ跡を治療します。マイクロニードルに加えて高周波も合わせて照射する新しい治療法で、より強力にコラーゲンなどの美肌成分を生成し、肌の再生を促します。高周波による引き締め効果により、ダーマペンより出血などのダウンタイムを抑えられています。
またポテンツァも薬剤をプラスして効果をさらに引き出すことが可能で、ポテンツァ独自の「ドラッグデリバリーシステム」により皮膚の奥深くまで治療成分が届けらます。
ACRS(再生医療)

ACRSは、自身の血液から抽出した高濃度の抗炎症サイトカインと成長因子を肌に注射することで、肌のコラーゲン生成を促し、肌の再生を促進する最先端の治療です。赤みや色素沈着のニキビ跡はもちろん、クレーター状のニキビ跡の改善にも効果が期待できます。
TCA ピーリング

TCAピーリングは、トリクロロ酢酸を含む刺激の強いピーリング剤によって真皮層に働きかけてコラーゲンを増生させるピーリングです。
先の細いものでニキビ跡部分へ薬剤を塗布することにより凹みの淵を溶かし、なだらかにします。また創傷治癒力を刺激することでクレーター状のニキビ跡を内側から持ち上げる力を回復させます。
フォトSR(AC)

フォトSR(AC)は、ニキビの原因となるアクネ菌の殺菌作用を持つ青色の光エネルギーと、抗炎症作用効果のある赤色の光エネルギーの2つの種類の光を同時に照射する治療です。これによって、炎症を起こしている赤ニキビや、内部に炎症が燻っている赤みのあるニキビ跡に対する改善が期待できます。
またフォトSR(IPL)は、Intense Pulsed Light=インテンス・パルス・ライトという光を照射します。IPLはメラニンを分解する作用があるため、色素沈着が原因のニキビ跡を改善します。
レーザートーニング

レーザートーニングは、マイルドなレーザーをお肌全体に照射し、メラニン色素を分解する治療です。メラニンが分解されることでターンオーバーによる排出が早まるため、メラニンが原因となっている色素沈着タイプのニキビ跡の改善に適しています。
刺激によって悪化しやすい肝斑がお肌にある場合でも影響を与えない光治療であるため、肝斑のシミの悪化が心配な方でも安心して施術を受けられます。
ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、酸を用いて肌の古い角質などを除去してターンオーバーを促す治療です。特に赤みを伴うニキビ跡や色素沈着のニキビ跡に効果的で、複数回の施術で徐々に肌が生まれ変わり、ニキビ跡による色味の改善が見られます。自宅でのピーリングと違い、クリニックで行うケミカルピーリングはより深い層まで働きかけることが可能です。
内服・外用薬・コスメ

ニキビ跡の症状に合わせて内服薬・外用薬も処方いたします。加えてホームケアのアドバイスにも力を入れており、毎日のスキンケアで効果を発揮する医療用成分を配合したドクターズコスメも各種取り揃えています。
ご自身にニキビ跡にどんなホームケアが最善か、知りたい方はぜひフェミークリニックでご相談ください。
フェミークリニック(東京・大阪)の無料カウンセリングでは、ニキビ跡の種類やご予算、また他のお肌のお悩みとも合わせて美容皮膚科皮膚科としての専門的な視点から最適な治療プランをご提案します。
治療についてご不安や不明点がある場合も、どうぞご納得できるまでご質問ください。経験豊富な医師やカウンセラーが丁寧にお答えさせていただきます。
ニキビ跡を作らないための日常ケア

一度ニキビ跡が残ってしまうと、完治まで根気よく治療する必要があります。しつこいニキビ跡を作らないために、日頃から気をつけられることを解説します。
ニキビをいじらない・潰さない

ニキビができるとつい触ってしまったり、溜まった皮脂や膿を潰したくなるものですが、ぐっと我慢することが大切です。ニキビをいじったり潰したりしてしまうと、刺激が加わったり、付着した菌によって炎症が悪化してしまいます。
ニキビの炎症が悪化したり長引いたりすると、たとえニキビ自体は治ってもニキビ跡となって残る可能性が高まります。ニキビ跡にニキビができたら自分では弄らずできるだけ早く治すことが鍵となります。できればすぐにクリニックに相談して医療の力で早期にニキビを治療することがニキビ跡予防に繋がります。
紫外線対策を行う

紫外線の刺激は肌がメラニンを生成するきっかけとなるため、色素沈着のニキビ跡が悪化する可能性があります。また、ニキビの炎症を誘発するため、新たなニキビ跡の発生にも繋がります。
外出時に日焼け止めを使用することはもちろん、帽子や日傘を活用し、直接皮膚に紫外線が当たらないよう心がけましょう
また、紫外線は季節や天候に関係なく存在しており、冬や曇りの日でも注意が必要です。
紫外線はシミやしわの原因ともなるため、ニキビ跡の予防だけでなく、若々しい美肌を保つためにも、ぜひ意識して対策を行うようにしましょう。
保湿ケアを心掛ける

肌の保湿は、ニキビ跡の予防や改善にとって欠かせない要素です。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、外部からの刺激に対する抵抗力が弱まるため、ニキビができやすくなったり、ニキビが悪化して炎症が起こりやすくなったりします。
自分の肌にあった保湿ケア商品を適切に使用し、肌に十分な水分を与えることで、健康な肌を維持できます。また、ニキビができている肌は敏感な状態であるため、特に優しい成分を含む製品を選ぶことに注意してください。
肌の潤いをしっかり保つことで、トラブルを未然に防ぎ、回復を助ける効果が期待できるため、毎日のスキンケアを通じてしっかりと保湿を心掛けましょう。
生活習慣を意識する

ニキビ跡を防ぐためには、ニキビを作ったり悪化させない肌環境を作ることが大切です。そのためには、バランスの取れた食生活や十分な睡眠、適度な運動を心掛けることが基本です。
ビタミンやミネラルが豊富な食材を取り入れることで、新陳代謝が促進され、肌の再生能力が高まります。バランスの良い食事はニキビ跡の防止やニキビ跡のダメージ回復を助ける重要な要素です。
また、ストレスを発散させることも、健康的な肌を保つためには欠かせません。リラックスできる時間を設けることでホルモンバランスを整え、肌トラブルの原因を減らすことが可能です。生活全般を見直して、内側から肌の健康を支えることが、ニキビ跡を作らない鍵となります。
ニキビ跡の種類についてよくあるご質問
ニキビ跡の種類についてよくあるご質問とその回答についてまとめました。
- ニキビ跡にはどんな種類がありますか?
- ニキビ跡は、主に赤みのあるタイプ、色素沈着、そしてクレーター状のものに分類されます。赤みのあるニキビ跡は、炎症が収まった後も血管の拡張が続くことによって生じます。色素沈着は、炎症の影響でメラニンが過剰に生成され、茶色や黒い斑点が肌に残る状態を指します。クレーター状のニキビ跡は、深い炎症によるコラーゲンの損傷により肌の一部が凹んでしまった形状です。それぞれのニキビ跡の特徴を理解することで、適切な治療法を選ぶことが可能になります。
- ニキビ跡の色素沈着とクレーターの違いは?
- 色素沈着とクレーターの大きな違いは、肌の表面的な変化か、深い損傷かという点です。色素沈着は通常、表皮のレベルでのメラニンの生成過剰が原因で、肌の色が変わる現象です。軽度であればターンオーバーによって徐々に薄くなっていく傾向があります。
一方、クレーターは真皮層におけるコラーゲンの破壊によって生じる凹みで、セルフで治すのは難しいため専門的なアプローチが必要です。肌の状態やニキビ跡の種類によって対策が異なるため、専門医に相談することで適切な治療が受けられます。 - ニキビ跡は自然に治りますか?
- ニキビ跡は、種類によってはターンオーバーによって自然に改善する場合もありますが、時間がかかることがあります。軽度の赤みや色素沈着は、通常、数ヶ月かけて徐々に改善することが期待できます。しかし、深いクレーター状のニキビ跡は、自力でなかなか改善されません。
また赤みや色素沈着のニキビ跡でも、自己治癒能力は個人差があるため、早く確実に治したい場合は、専門医に相談することが望ましいです。適切なスキンケアや医療アプローチの治療を行うことで、より効果的に改善を図ることが可能です。 - クレーター肌は完治しますか?
- クレーター状のニキビ跡は美容医療で適切な治療を根気よく行うことで改善が期待できます。ダーマペンや医療用ピーリングなどの医療的アプローチは、コラーゲンの生成を促し、凹みを目立たなくさせることが可能です。
個人の肌質やニキビ跡の深さによって完治にかかる時間は異なりますが、多くの場合、治療次第でかなりの改善が見込まれます。専門医の助言を受けながら、最適な治療計画を立てることが大切です。
【まとめ】ニキビ跡にお悩みならフェミークリニックへご相談ください
今回は、ニキビ跡の種類について解説しました。
なかなかな治らないニキビ跡は多くの人にとって大きな悩みの一つであり、赤み、色素沈着、クレーターといったそれぞれのニキビ跡には、種類に合わせた適切なケアや治療が求められます。
21万件以上のニキビ治療を行ってきたフェミークリニックでは、豊富な知見に基づき、ニキビ跡の種類に応じた最適な治療をご提供します。またニキビ跡の原因となるニキビができにくい肌への改善治療もご相談ください。
どうせ治らないと諦めず、まずは相談だけでも構いませんので無料カウンセリングをご利用ください。お肌の状態を拝見させていただき、最適な治療プランを無料でご提案します。不安や気になることがありましたら医師やカウンセラーが丁寧に回答させていただきます。
ニキビ治療・ニキビ跡治療のトライアルプランもぜひご活用ください
フェミークリニックでは、ニキビ治療・ニキビ跡治療をお手軽にお試しいただけるトライアルプランをご用意しております。
・はじめてのニキビ治療におすすめ『ケミカルピーリング』
・しつこいアクネ菌を光で殺菌する『光線治療』
・色味のニキビ跡を改善する『フォトSR』
・人気の美肌治療『ダーマペン』『ポテンツァ』 など
試しに1回だけ受けてみたい、じっくり3回受けてみたいなど、様々なニーズに応えるトライアルプランをご用意しました。
セルフケアでは限界を感じている方、美容医療の効果を実感してみたい方は、ぜひ1度お試しください。
※初めての方限定 ※お一人様1回限り