介護脱毛は、将来介護が必要となる時のために、あらかじめ身体のムダ毛、とくにデリケートゾーンの体毛を脱毛しておくことを指します。高齢化社会が進む中、介護脱毛という考え方は注目が高まりつつあります。本当に必要かどうかを判断するためには、そのメリットとデメリットを理解することが重要です。

この記事では、2003年の開院以来40万件以上の医療脱毛を行ってきたフェミークリニックが、医療脱毛による介護脱毛についての具体的なやり方や、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

介護脱毛についての基本理解

昨今聞かれるようになった「介護脱毛」について詳しく解説していきます。

介護脱毛とは?

介護脱毛とは?

介護脱毛とは、高齢化に伴って将来必要となる介護を見越して、身体の特定の部分の毛を減毛または除毛しておくことを指します。
これにより、年齢を重ねて体が思うように動かないようになって介護される側になった際、清潔を保つことが簡単になり、介護者の負担も軽減されます
介護脱毛は、若い頃から計画的に始めることで、将来的なトラブルを回避する効果があります。

介護脱毛の範囲について

介護脱毛の範囲について

介護脱毛の範囲は主にVIOゾーンが中心となります。
VIOとは、ビキニライン、陰部、肛門周りのことを指します。これらの部分は排泄物などで汚れやすく、高齢になると自分でのケアが困難になるため、予め脱毛することで介護時の負担を軽減できます

Vラインのすべてを無毛にする脱毛は「ハイジニーナ」と呼ばれていますが、そこまでせずにVラインは形を整えるくらいに留めるだけでも介護脱毛としての効果はあります。

また、毛が密集していて汗で蒸れやすい「脇」の脱毛も一緒に行ってしまう方も多いです。

介護脱毛はセルフでできるか

デリケートゾーンの施術をクリニックやサロンでお願いするのは恥ずかしいし、自宅で介護脱毛もできたらいいのにと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし残念ながら、いわゆる家庭用脱毛器は一時的な除毛にしかならないため、ご自身で介護脱毛を実現することはできません
 
介護脱毛で重要なのは、定期的なムダ毛処理が不要になる処置を行うことです。
そのため、介護脱毛はクリニックで「レーザー脱毛」を受けて永久脱毛をするか、脱毛サロンやエステで「光脱毛」をして長期的な減毛状態を維持する必要があります。

医療脱毛とサロン脱毛の違いについて

VIOの脱毛をしようと思ったときに、医療機関と脱毛サロン、どちらで施術を受けたらいいかわからない、という方もいらっしゃるかと思います。
実は、医療機関で受ける脱毛施術と脱毛サロンやエステで受ける脱毛施術では、明確に違いがあります
まず、医療機関で行っている脱毛は「医療脱毛」と呼ばれ、毛根にある毛を作り出す機能をレーザーや電気のエネルギーで完全に破壊します。一度破壊された発毛機能は、再生することはほとんどなく、それゆえに医療脱毛の施術は「永久脱毛」と呼ぶことができます。
稀に、ホルモンの変化やレーザーの照射漏れなどにより再び生えてくることもありますが、介護脱毛として十分な無毛状態を生涯に渡って維持することができます
医療脱毛にはレーザー脱毛とニードル脱毛がありますが、痛みが少なく金額も抑えられるレーザー脱毛が今の主流です。(ニードル脱毛のメリットについては後述します)
 
一方、脱毛サロンなどで受けられる「光脱毛」は、毛を作り出す機能にエネルギーを照射することは医療脱毛と同じですが、レーザーよりも出力が弱い「光」を当てることになります。
サロンは医療機関ではないため、身体機能に大きな変化をもたらすような施術を行えないためです。
つまり脱毛サロンで行う光脱毛は、一時的に毛を生えなくするに留まるパワーに抑えられています
その分、レーザー脱毛に比べて痛みや金額が抑えられますが、介護を受ける頃には再びVIOのムダ毛が生えて来る可能性があるため、被介護時の負担の軽減を確実に目指すのであれば、医療脱毛がおすすめです。

介護脱毛のメリット

VIOに毛が生えていることは、人として自然なことです。数十年前までは脱毛という行為自体が当たり前でなかったのですから、当然、いま介護を受けている方で脱毛を完了されている方は少ないでしょう。
では、なぜ介護脱毛の需要が高まっているのでしょうか。介護脱毛のメリットは大きく以下の3点があります。
 
●        清潔さを保ちやすい
●        介護者の負担を軽減できる
●        肌トラブルを予防できる
 
それぞれ詳しく解説していきます。

清潔さを保ちやすい

清潔さを保ちやすい

介護脱毛のメリットの一つは、清潔さを保ちやすい点です。特にVIOゾーンの脱毛を行うことで、排泄物や汗が毛に絡まりにくくなり、細菌の繁殖も抑えられます。
これにより、臭いや不快感のリスクが軽減され、介護を受ける方も快適に過ごせるようになります
さらに、デリケートゾーンの清拭(清潔にするための拭き取り)やお風呂の時間も短縮でき、身体が不自由な方にも負担が少なくなります。

介護者の負担を軽減できる

介護者の負担を軽減できる

介護脱毛を行うことで、介護者の負担も軽減されます。
デリケートゾーンの毛がないことで、排泄後の処理や清拭が簡単になるため、介護時の不快感の軽減や、介護時間の短縮に繋がります
これにより介護する側の精神的・肉体的な負担が軽減され、介護の質も向上します。
介護脱毛は介護する人と受ける人の双方にとって、大きなメリットをもたらすといえるでしょう。

肌トラブルの予防

肌トラブルの予防

高齢になると肌が薄くなって敏感になり、毛があることで摩擦や蒸れが発生しやすくなります。これにより、皮膚トラブルや感染症が起こりやすくなります。
また、毛によって清拭がうまくいかずに強くこすったり、何度も拭いたりすることで、肌が荒れてしまう可能性もあります。
介護脱毛を行っておくことで、これらのリスクを大幅に減少させることができます。

介護脱毛の注意点・デメリット

このように、介護脱毛は行うことで様々なメリットがありますが、施術に伴う注意点やデメリットもあります。

あらかじめ知っておくことによって心の準備をしておきましょう。また、それらの注意点を解決するためのフェミークリニックの取り組みをご紹介します。

施術の痛み

介護脱毛の主なデメリットの一つは施術中の痛みです。VIO(デリケートゾーン)の脱毛は、皮膚が薄く敏感なため、痛みを感じやすくなります
脱毛マシンの進化や工夫により様々な痛みの軽減を試みていますが、それでも完全に無痛にすることは難しいです。
特に医療脱毛は強力な分、光脱毛に比べて痛みが強い傾向にあります。しかし医療脱毛であるからこそ麻酔を使用することができます(麻酔は医療行為に当たるためエステサロンで麻酔は使えません)。
大抵のクリニックに麻酔のオプションが用意されています。カウセリング時に確認してみましょう。
 
フェミークリニックの医療レーザー脱毛では、麻酔クリームのオプションはもちろん、痛みの感じ方によってレーザーの強さを調整しています。
また適宜お声がけをさせていただき、リラックスしていただくことで痛みの軽減に努めています。

施術への抵抗感

もう一つのデメリットは、施術への抵抗感です。特にデリケートゾーンの脱毛は恥ずかしいと思う方も多いでしょう
しかし脱毛を希望される方でVIO脱毛はもはや当たり前となっています。美容目的の若い方はもちろん、介護脱毛を視野に入れ、はじめてVIO脱毛を受けるミドル世代の方も増えているため、特別なことと考える必要はありません
 
フェミークリニックで医療脱毛を行うのは、国家資格を持った経験豊富な看護師です。
施術に慣れているのはもちろん、満足の行く脱毛を安全に完了させることにのみ集中しているため、実際に施術を受けた患者さまからも、最初は恥ずかしかったけどプロフェッショナルに淡々と施術をしている姿にすぐに恥ずかしさを感じなくなったというお声をいただいています。
また、フェミークリニックは完全個室の施術室で、施術着やバスタオルでなるべくお肌の露出を防ぐなど、リラックスしてお過ごしいただけるように心配りを徹底しています。

費用の負担

介護脱毛(VIO脱毛)には一定の費用がかかります。特に医療機関での永久脱毛は数十万円に及ぶこともあります(保険適用外の自由診療です)。
しかし安いからとサロンでの光脱毛選ぶと、永久脱毛ではないため肝心の介護を受ける年齢になったときにVIOにムダ毛が復活していた、ということも考えられます。
 
医療脱毛は、モニター制度で割引を受けたり、医療ローンを使って一度に支払う金額を抑えることも可能です。
また自由診療であるため、クリニックによって価格設定の方法が異なることにも注目しましょう。
施術費ばかりに気を取られていると、キャンセル料や、追加料金などでトータル金額が当初の予定と変わってしまうこともあります。
どのような部分で金額が変わるのか、カウンセリングの際にしっかり把握しておくことが重要です。

白髪にはレーザーや光が反応しないので注意

アンダーヘアも、頭髪と同様に年齢を重ねることで白髪が生えてきます。
レーザー脱毛や光脱毛は、体毛に含まれるメラニンと呼ばれる黒色の色素にレーザーや光を反応させるため、白髪がアンダーヘアに増えるとレーザー脱毛や光脱毛ができなくなります
その場合は、もう一つの医療脱毛である「ニードル脱毛」であれば脱毛することが可能です。
ニードル脱毛は、レーザーを反応させるのではなく、毛穴にニードルを刺して電気を流すことで、発毛機関を破壊するためです。
ただニードル脱毛はレーザー脱毛に比べて痛みが強く高額になるため、可能であれば白髪が増える前に医療レーザー脱毛でVIO脱毛を完了しておくと良いでしょう。

介護脱毛に必要な施術回数と期間について

介護脱毛の効果を得るためには、複数回の施術が必要です
体毛は、「成長期→退行期→休止期」というサイクルを繰り返していて、レーザーや光を当てる効果はこのうち「成長期」にしか効果がないためです。
永久脱毛を目指す場合、この毛周期に合わせて2~3ヶ月ごとに施術を行うことが推奨されます。
完了するまでは回数にして減毛であれば5回程度、ツルツルにしたい場合は8回~かかり、期間にして1年~2年の施術が必要とされています。
しかし回数はあくまで目安であり、使用する脱毛機や個人の毛の濃さ、肌質によって異なることもあります。
事前にカウンセリングを受け、自分の状態と目標に合った回数と期間を計画することが重要です。

介護脱毛のついての解説動画

フェミークリニック公式YouTubeチャンネルでは、介護脱毛の有用性や、実際にどんな人が受けているかについて紹介する動画をアップしています。

ぜひご覧いただき、介護脱毛について知っていただければ幸いです。

介護脱毛に興味がある方は、ぜひフェミークリニックの無料カウンセリングへ

フェミークリニックは、2003年の開院以来、40万人以上の医療脱毛を手掛けています。

レーザーの打ち漏らしを極力減らす重ね打ちや、プライバシーに配慮した完全個室の施術室のご用意、患者さまの毛質や肌質に合わせて選択するための複数種類のマシンの取り揃えなど、満足度の高いVIO脱毛をお約束いたします。

介護を見据えたVIO脱毛にご興味がありましたら、ぜひ一度フェミークリニックへお越しください。疑問点や不安な点について丁寧にご説明させていただきます。

介護脱毛に関するよくあるご質問

介護脱毛についてよくいただくご質問と、その回答についてまとめました。

医療脱毛と介護脱毛の違いは何ですか?
医療脱毛とは、医療機関で行うムダ毛を半永久的に生えて来なくするための脱毛施術全般のことを指します。

介護脱毛とは、この医療脱毛などを用いて将来的な被介護に備えてアンダーヘアなどの不要なムダ毛を無くしておくことです。

つまり介護脱毛を実現するための手段として、医療脱毛があるということになります。

介護脱毛はどこまでやります?
介護脱毛で一般的に行われる範囲は、VIOゾーン(ビキニライン、陰部、肛門周り)です。これらの部位は、介護時に清潔を保ちやすくするために重要です。

Vラインをすべて無くすことをハイジニーナと呼ばれますが、Vラインは形を整える程度にして残しておく選択をされる方も多いです。

介護脱毛は何歳から?
介護脱毛を始めるタイミングは人それぞれですが、アンダーヘアを整えたいという欲求があれば若いうちから行うのも良いでしょう。

出産時に一時的にムダ毛の処理ができなくなることを見越して妊娠前に行う方もいらっしゃいます。

ただし、何歳になっても健康状態が良好であれば施術は可能ですので、何歳までしかできないという制限はありません。

介護脱毛は保険適用ですか?
脱毛施術は基本的に保険適用外です。保険適用となるのは、病気の治療に限られます。介護脱毛も予防的な措置として行われるため、自費での対応が必要です。

そのため、施術を受ける前にコスト面をしっかりと確認し、計画を立てることが重要です。 また、一部のクリニックでは分割払いなどの支払い方法も提供されていますので、事前に相談してみると良いでしょう。

介護脱は本当に必要なの?
介護脱毛の必要性は個人のライフスタイルや将来の介護の見通しによりますが、清潔さを保ちやすくし、介護の負担を軽減する点で大いに役立つと言われています。 特にVIOゾーンの脱毛は、将来的な皮膚トラブルや感染症のリスクを減少させる可能性が高いです。

また、介護される側とする側の双方にとって負担を少なくするため、多くの専門家からおすすめされています。 ご自身の状況をよく考慮し、家族やパートナー、クリニックと相談しながら判断することが重要です。