日焼け止めを塗ったり、紫外線対策効果のあるファンデーションを使っていても、いつの間にかできている「シミ」。
加齢のサインにもなるため、増やしたくないですよね。
このページでは、そんなやっかいなシミの中でも特に代表的な、「老人性色素斑(別名:日光性色素斑)」の予防方法について解説します。
今日からしっかり予防して、いま以上にシミをこれ以上増やさず、若々しい印象のお肌を保ちましょう。
目次
まずはシミの正体を知りましょう
なぜ若い頃にはないシミが、年齢を重ねるとできるのでしょうか。
「紫外線が原因なのは知っているけど……」という方も多いと思いますが、シミができる原因やメカニズムをより深く知ることで、より具体的な対策ができるようになります。
加齢でシミができるメカニズム
シミ(老人性色素斑)は「日光性色素斑」という別名にもある通り、できる主な原因は主に太陽光、さらにはその中の「紫外線」に当たることです。
紫外線は人体の細胞や遺伝子を破壊してしまう有害な物質であるため、紫外線を浴びた肌は「メラノサイト」という細胞を活性化させ、肌を守るために褐色の色素「メラニン」を作り出します。
日焼けした後は肌が黒くなるのは、こうして生まれたメラニン色素によるものです。
このメラニン色素は、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が活発な20歳以下では、細胞の新陳代謝により徐々に肌表面に移動し、一定期間経つと垢や角質となって剥がれ落ちて排出されます。
しかし加齢を重ねるとお肌のターンオーバーの機能は落ちるため、メラニンの排出が追いつかず蓄積され、褐色のシミとなって現れるようになってしまうのです。
【老人性色素斑を自分で治す?】セルフケアが難しい5つの理由と医療機関のシミ治療を解説
老人性色素斑以外のシミの場合は?
老人性色素斑以外のシミ、「肝斑(かんぱん)」や「そばかす」、「ADM」などについても、紫外線が大きく影響します。
下記のページでは、これらのシミの紫外線以外の原因についてもそれぞれ詳しく解説しています。
シミは複合的に現れることも多いため、こちらについてもぜひご確認ください。
【肝斑の原因】見分け方や注意点、美肌を取り戻す美容皮膚科の治療法を解説
シミを予防するにはどうしたらいい?
シミには紫外線が大きく影響していることがわかったところで、いよいよシミの予防方法について詳しく解説していきます。
①日焼け止めを正しく使う
シミを予防するためには、やはり紫外線をなるべく浴びないようにすることが最も需要です。
そのためにも、日焼け止めの正しい使い方を覚えましょう。
日焼け止めの強さの値SPF/PAについて知る
まずは日焼け止め効果のある化粧品類に記載されているSPF/PAの意味を解説します。
SPF:短い波長の紫外線B波(UVB:シミ・そばかすの原因になる)に対するプロテクト効果
PA:長い波長の紫外線A波(UVA:しわ・たるみの原因になる)に対するプロテクト効果
この数字の意味を把握した上で、使用シーンに合った値の日焼け止めを使いましょう。
数値が高ければ高いほど紫外線をプロテクトする効果は高まりますが、効果が高いものはそれだけ肌への負担もかかります。
シーンに合わせてちょうどよい強さの日焼け止めを使い、肌への負担を抑えましょう。
使用シーン | 推奨SPF | 推奨PA |
---|---|---|
日常生活(通勤やちょっとした買い物など) | SPF10~20 | PA+~++ |
屋外での軽いスポーツやレジャーなど | SPF20~40 | PA++~+++ |
炎天下でのレジャー、マリンスポーツなど | SPF40~50+ | SPA+++~++++ |
日焼け止めのテクスチャーを使い分ける
日焼け止めには、様々なタイプがあります。
使いやすさや肌への負担を考えて、ジェルタイプの軽いつけ心地のものが人気ですが、クリームタイプやミルクタイプ(振って使うタイプ)に比べて水に流れやすく、汗などで簡単に落ちてしまいます。
こまめに塗り直すことを意識しましょう。
さっと重ね付けできる、スプレータイプを併用するのもいいですね。
日焼け止めは2~3時間ごとに塗り直す
また、クリームタイプやミルクタイプ、あるいはウォータープルーフでも、日焼け止めは2~3時間ごとに塗り直さないと紫外線カット効果が落ちてしまうと言われています。
水遊びや手洗いで水に流されるのはもちろん、汗や皮脂で流れたり、知らないうちに擦れて取れてしまっているためです。
また、日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤によっては、一定量の紫外線を吸収すると効果が落ちるものもあるため、面倒ではありますが、あきらめずに塗り直しを行いましょう。
②物理的に紫外線を遮断する
日焼け止めを塗っているからといって油断せず、帽子や日傘を使うまたは紫外線カット効果のあるアームカバーをつけるなどして、紫外線が肌に当たらないようにしましょう。
日傘は、紫外線からのプロテクト効果を示す「UVカット率」が高いものを選ぶのがいいでしょう。
もう一つの指標「遮光率」は、紫外線を含めた太陽光もカットしてくれます。遮光率が高ければ高いほど涼しさもアップし、紫外線も同時にカットしてくれるので、遮光率が高いものであればさらに安心です。
紫外線は、季節に関わらず、また曇天であっても絶えず降り注いでいます。
日差しの強い夏や晴天以外でも、日の出から日が沈むまでの間は油断せずに365日対策を行いましょう。
③基本的なスキンケアを丁寧に行う
紫外線を浴びないようにするのと同じくらい、肌のコンディションを普段から整えておくことも重要です。
メラニン色素は外的刺激から細胞を守るために生成されますが、外的刺激は紫外線だけとは限りません。
肌が荒れていたり、乾燥していたりすると、紫外線はもちろん摩擦などの刺激に対するバリア機能が低下してしまい、シミができやすくなります。
美白効果のある薬用スキンケア用品を使いながら、肌をいたわりましょう。
クレンジングや洗顔、タオルで拭く時などにもあまりゴシゴシして刺激を与えないことも心がけましょう。
④規則正しい生活習慣でターンオーバーを整える
メラニン色素の正常な排出のためには、お肌のターンオーバー(新陳代謝)を促すことが大切です。
そのためには、良質な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動といった正しい生活習慣を送ることが基本です。
食事では抗酸化作用のあるビタミンEや、メラニン色素の生成を抑えるビタミンCを積極的に摂れると良いでしょう。
また、喫煙や過度な飲酒は、肌コンディションの悪化に繋がるので控えましょう。
ただ、忙しい現代、溜まりがちなストレスもターンオーバーの乱れに繋がりますので、あまりこだりすぎず、たまには好きなものを思い切り食べたり、楽しいと思えることを思い切り楽しむなど、ストレス発散も忘れずに行いましょう。
【シミを消す】美容皮膚科がキレイにシミを治せる3つの理由とおすすめ治療法
それでもできてしまったシミはフェミークリニックで治療できます
紫外線を浴びないように気をつけていても、完全に遮断することは難しく、また子どもの頃に浴びた紫外線によって蓄積したメラニンも影響して、どうしてもシミは生まれてしまいます。
すでにできてしまったシミを消したい場合は、美容皮膚科にご相談ください。
セルフケアでは改善が難しい濃いシミでも、医療アプローチで確実に薄くすることができます。
フェミークリニックでは、以下の老人性色素斑の治療メニューをご用意しています。
シミ取りレーザー
レーザーをピンポイントで照射してシミの原因であるメラニン色素を分解します。
メラニン色素のみに反応するレーザーを照射するため、シミ以外のお肌を傷つけることはありません。
モニター様 | 女性 50代 |
---|---|
治療内容 | シミ取りレーザー1回 |
施術詳細 | レーザーを照射し、シミの原因であるメラニンを除去します。 |
リスク・副作用/th> | 発赤、熱感、痒み、痛み、乾燥 |
料金目安 | ¥5,500~ |
レーザートーニング
低出力のレーザーを一定の出力で顔全体に照射することで、メラニン色素の分解を促進し、シミを無くす治療です。毛穴の詰まりや黒ずみにも効果があります。
フォトSR
光エネルギーを肌の奥深くの層に広範囲に届けることで、コラーゲンの生成を促進します。「薄いシミ」や「隠れたシミ」にもアプローチできることが特徴です。
フォトRF(SR)e-plus 心斎橋院限定
高周波(RF)と光エネルギーを同時に照射し、美肌に欠かせない成分(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸など)を作り出す線維芽細胞を刺激することで、シミやそばかすを改善します。
agora(アゴラ)
フェミークリニック総院長、北山英美子医師が、ニキビ・シミ・毛穴に悩む患者さまのホームケアとして監修したドクターズコスメです。
ビタミンCなどの美白に欠かせない成分を配合しており、シミの予防・改善にもおすすめです。
老人性色素斑以外のシミ治療メニューも充実
フェミークリニックでは、老人性色素斑以外にも、肝斑やそばかす、色素沈着、ADMなどが複合的に現れているケースもあります。自分のシミがどんなシミかわからない、という方は、ぜひ無料カウンセリングでご相談ください。診察によってシミ状態を見極めた上で、最適な治療プランをご提案します。
動画で確認!シミの改善・予防方法
フェミークリニックの公式YouTubeチャンネルでは、今気になるシミの改善方法はもちろん、普段からできる予防方法について解説する動画をアップしています。ぜひ参考にしてみてください。
【薄いシミにレーザーが反応しにくい理由】薄いシミも消せるおすすめ治療法とは?
シミの予防についてよくあるご質問まとめ
シミの予防についてよくあるご質問と回答をまとめました。
- シミを作らないためにはどうしたらいいですか
- とにもかくにも紫外線対策です。シミの元になるメラニンを作らせないために、日焼け止めをしっかり塗ること、日傘や長袖などを使って肌に太陽光を当てないことを徹底しましょう。
また、美白効果のある薬用スキンケアの使用や、抗酸化作用のあるビタミンE、メラニンの生成を抑えるビタミンCなどを、積極的に摂取することも効果的です。 - ビタミンCでシミは消えますか?
- ビタミンCには抗酸化作用やメラニン色素の生成を抑制する効果があるため、シミをこれ以上増やさないための効果や、シミができるのを遅らせる効果が期待できます。
ただし、すでに生まれてしまった濃いシミをキレイに消すのは、ビタミンC配合の化粧品を肌に塗ったり、食事として摂取したりといったセルフケアだけでは難しいでしょう。 - シミを消すことはできますか?
- セルフケアでは治療が難しいシミでも、医療アプローチで、シミを治療することが可能です。
代表的な治療はレーザーです。シミのもとになっているメラニン色素を分解して、シミを消したり、薄くしたりできます。