ニキビは多くの人が経験する皮膚疾患ですが、自己判断でのニキビ治療は症状を悪化させる可能性があります。
そのため、ニキビの治療には皮膚科の受診が推奨されます。
皮膚科では、専門医がニキビの種類や重症度を正確に診断し、一人ひとりの状態に合わせた適切なニキビ治療を提案します。
ニキビでお悩みの方はニキビ治療症例数21万件以上の美容皮膚科フェミークリニックへご相談ください。

保険が適用される基本的な治療から、ニキビ跡の改善を目指す発展的な治療まで選択肢は多岐にわたります。
この記事では、皮膚科の保険診療、美容皮膚科で行われる自由診療のニキビの治療法や費用の目安について詳しく解説します。

ニキビ治療で皮膚科・美容皮膚科の受診が推奨される理由

ケミカルピーリング

市販薬で改善が見られない場合や、炎症が繰り返し起こる際には、皮膚科での治療がおすすめです。
ニキビを治すためには、その原因を正しく理解し、根本にアプローチすることが欠かせません。

皮膚科では、専門医がニキビの状態を診察し、毛穴の詰まりやアクネ菌の増殖、炎症といった原因に対して、医学的根拠に基づいた治療を行います。
医療機関でのみ処方される効果の高い医薬品を用いることで、セルフケアよりも効率的に症状の改善が期待でき、ニキビ跡のリスクを低減させることにもつながります。

治療方法は症状で決まる!ニキビの種類と進行プロセス

治療方法は症状で決まる!ニキビの種類と進行プロセス

ニキビ治療は、その進行度合いによって選択される方法が異なります。
初期段階は、皮脂が毛穴に詰まった白ニキビや、それが酸化した黒ニキビから始まります。白ニキビと黒ニキビのことを「コメド」と言います。
この状態でアクネ菌が増殖すると、炎症を伴う赤ニキビへと悪化します。

さらに経過が進んで炎症が強くなり、毛穴の中に膿が溜まると黄ニキビと呼ばれる状態になります。
重症化するほど治療が難しくなり、肌に跡が残りやすくなるため、自身のニキビがどの段階にあるかを把握し、早めに対処することが重要です。

ご参考:ニキビ跡の種類別治し方を解説!ニキビ跡を作らないための日常ケアも

【保険適用】皮膚科で受けられるニキビの基本的な治療法

【保険適用】皮膚科で受けられるニキビの基本的な治療法

皮膚科でニキビ治療を受ける場合、多くは健康保険が適用されます。
保険診療では、ニキビの主な原因である毛穴の詰まりの改善、アクネ菌の殺菌、そして炎症を抑えることを目的とした治療が中心となります。

具体的には、症状に合わせて塗り薬(外用薬)や飲み薬(内服薬)が処方されるのが一般的です。
また、医療機関によっては、毛穴に詰まった皮脂や膿を排出する面皰圧出という処置を併用することもあります。
これらの治療を組み合わせ、ニキビの改善と再発予防を目指します。

ご参考:かゆい!ニキビの原因と対処法、キレイに治す治療法も解説

毛穴の詰まりや炎症にアプローチする塗り薬(外用薬)

ニキビ治療の基本となるのは、毛穴の詰まりを改善する外用薬や、炎症の原因となる菌を抑える抗菌薬です。
毛穴の詰まりには、角化を抑制する作用を持つアダパレンや、抗菌作用と角質を剥がす作用を併せ持つ過酸化ベンゾイルが用いられます。
炎症を起こした赤ニキビには、アクネ菌に対する抗菌薬が処方されます。

これらの薬はゲルやクリーム、ローションなど様々な剤形があり、肌質やニキビの状態に応じて使い分けられます。
治療中は肌が乾燥しやすくなることがあるため、医師の指導のもとで適切なスキンケアと保湿を続けることが、効果的な治療には不可欠です。

炎症が強い場合に用いられる飲み薬(内服薬)

外用薬だけでは改善が難しい中等症から重症のニキビに対しては、内服薬が処方されることがあります。
主に、アクネ菌の増殖を抑えるための抗生物質が選択され、炎症を内側から鎮める効果が期待されます。
ただし、抗生物質の長期的な服用は耐性菌を生むリスクがあるため、医師が定めた期間を守って服用することが重要です。

また、症状によっては、皮脂の過剰な分泌を抑えるビタミン剤や、体質改善を目的とした漢方薬が併用されることもあります。
これらは体の内側からニキビができにくい環境を整えることを目指して用いられます。

ニキビの芯や膿を排出させる面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

ニキビの芯や膿を排出させる面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

面皰圧出は、専用の器具を使って毛穴に詰まった皮脂や膿を物理的に取り除く処置で、保険が適用されます。
この処置は、炎症が悪化する前のコメド(白ニキビ・黒ニキビ)、膿が溜まった黄ニキビに対して行われることが多いです。
内容物を排出することで炎症の悪化を防ぎ、ニキビの治りを早める効果や、ニキビ跡になるリスクを軽減する効果が期待できます。
処置後すぐにニキビの盛り上がりが改善される即効性も特徴の一つですが、自分で無理に潰すと皮膚を傷つけ、跡が残る原因となるため、必ず医療機関で専門家による処置を受ける必要があります。

【自費診療】ニキビ跡や美肌も目指せる発展的な治療法

ケミカルピーリング

保険診療で対応できるのは炎症のあるニキビ治療までであり、ニキビ跡の色素沈着や凹凸の改善、またはより高い美肌効果を求める場合は自費診療となります。
自費診療では、ケミカルピーリングやニキビのレーザー治療、光治療など、美容皮膚科の領域で用いられる専門的な治療法が選択可能です。
これらの治療は、ニキビの再発予防に加え、肌質の根本的な改善を目指すことができる点が特徴です。

費用は全額自己負担となりますが、個々の肌の悩みに合わせた、より踏み込んだケアを受けられます。

ご参考:即効で治る?おでこニキビの治し方と原因、跡を残さない最新の美肌治療も解説

古い角質を除去するケミカルピーリング

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、肌の表面に酸性の薬剤を塗り、古い角質や毛穴の汚れを溶かして除去する治療法です。
この作用により、乱れがちな肌のターンオーバーを正常化させ、毛穴の詰まりを解消します。

その結果、ニキビができにくい肌環境へと導くだけでなく、ニキビ跡による色素沈着や肌のくすみの改善も期待できます。
使用される薬剤にはグリコール酸やサリチル酸などがあり、肌の状態に合わせて種類や濃度を調整します。
レーザー治療など他の施術と組み合わせることも可能で、より高い効果を目指せます。
施術後は肌が敏感になるため、十分な保湿と紫外線対策が欠かせません。

フェミークリニックでのケミカルピーリングの症例をご紹介します。

ニキビ治療

Before画像 Before
After画像 After
年齢 20代
治療内容 ・ケミカルピーリングイオン導入角栓除去パック 10回
・ACRS 10回
リスク・副作用 【ケミカルピーリング】酸を使って肌表面に蓄積された古い角質を剥離し、肌のターンオーバーを促すします。
ピリピリとした痛み、赤み、皮むけ、乾燥などが生じる可能性があります。
【ACRS】患者さまご自身の血液の中の血小板から放出されるサイトカインのみ抽出し、ニキビ跡が来なる部位に注射器で注入していきます。
副作用として発赤、内出血が起こる可能性があります。
費用目安 ・ケミカルピーリング 154,000円
・ACRS 110,880円
※モニター価格

ご参考:ケミカルピーリングのダウンタイムは?何日?経過は?症状や過ごし方、注意点を解説

クロモライト(光線治療)

光線治療(クロモライト、クリアタッチ)

炎症ニキビは長引くとニキビ跡となってしまうため、早期改善が必要です。美容皮膚科 フェミークリニックでは、赤ニキビの治療に強力な殺菌作用のある光線治療を主に使用しております。また、光線治療はニキビだけでなく、シミや毛穴といったお悩みにも効果を発揮します。

イソトロイン・ロアキュテイン(イソトレチノイン)

内服薬「イソトロイン(ロアキュテイン/イソトレチノイン)」

イソトロイン・ロアキュテイン(イソトレチノイン)は、医師の処方が必要となる、重度のニキビに対し効果的な内服薬です。高い殺菌、抗菌作用があり、皮脂の分泌を抑え、お肌のコンディションを整えてニキビの悪化、再発の予防効果に期待できます。

ダーマペン

ダーマペンはクレーター治療におすすめの治療方法

ダーマペンは、極細ニードルを使ってお肌に微細な穴をあけることで、生まれつき備わっている傷を治そうとする力(創傷治癒作用)によってコラーゲンやエラスチンを大量に生成させる治療法です。

ニキビ治療にかかる費用の目安を解説

ニキビ治療にかかる費用の目安を解説

皮膚科でのニキビ治療を検討する上で、費用は重要な要素です。
治療費は保険が適用される保険診療か、全額自己負担となる自由診療かによって大きく異なります。
保険診療の場合、自己負担額は原則として治療費全体の3割です。

これには診察料や薬剤費が含まれます。
一方、ニキビ跡の治療など美容目的と見なされる治療は自由診療となり、費用はクリニックが独自に設定しているため、施設による差が大きくなります。
事前にウェブサイトで確認するか、診察時に直接問い合わせておくと安心です。

保険診療(3割負担)の場合の治療費相場

保険診療でニキビ治療を受ける場合、医療費の自己負担割合は原則3割です。
初診時には、初診料と処方箋料などを含めて1,000円から3,000円程度が目安となります。
再診の場合は、500円から1,500円程度です。

これに加えて、処方される薬代が別途かかります。
薬代は種類や量により変動しますが、1ヶ月分でおおよそ1,000円から3,000円程度になることが多いです。
面皰圧出などの処置を受けた場合は、数百円程度の追加費用が発生します。
お住まいの自治体によっては、子どもの医療費助成制度により自己負担が0円になる場合もあります。

自由診療の場合の料金相場

自由診療は公的医療保険が適用されないため、治療費は全額自己負担となり、クリニックによって料金設定が異なります。
例えば、ケミカルピーリングの場合、1回あたり5,000円から20,000円程度が一般的な相場です。

ニキビ跡の凹凸などに効果が期待できるダーマペンなどは、使用する機器や施術範囲、使用する薬剤によって価格に幅があり、1回あたり数万円から十数万円になることも珍しくありません。
これらの治療は効果を実感するまでに複数回の施術が必要なケースが多いため、契約前に総額でどのくらいかかるのかをしっかりと確認することが大切です。

初めてでも安心!美容皮膚科での診察から施術終了までの流れ

シミを消す!美容皮膚科フェミークリニックの最新治療

初めて美容皮膚科でニキビ治療を受ける際の一般的な流れを紹介します。
まず、クリニックの受付でご予約の確認を行い、問診票にニキビの症状や悩み、これまでの治療歴、アレルギーの有無などを記入します。(クリニックによっては事前にWEB等で問診票の記入を済ませる場合もあります)

続いてカウンセラーがお悩みやご要望を伺いながら、治療メニューについてご説明を行います。その後の診察では、医師がニキビの状態を直接見て、症状の進行度を診断します。
その際、生活習慣やスキンケアの方法について質問されることもあります。
診断結果に基づいて治療方針が決定され、施術の詳しい流れや薬の塗り方、副作用について説明を受けたあと施術を行います。
施術後会計を済ませ、お帰りいただきます。(クリニックによっては、施術前に会計を済ませるケースもあります。)

フェミークリニックでは施術前に会計をさせていただきます。
事前にWEB問診を入力いただき、過去の既往歴や皮膚科での通院・薬の使用歴、生活習慣、スキンケアについても詳しく伺います。カウンセリングと診察だけでも1時間しっかりとお話を聞いたうえで、治療をご提案させていただきます。

フェミークリニックでは、ニキビの早期治療を強くおすすめしています。
なぜなら、ニキビが進行して悪化すると、色素沈着やクレーター状の凹凸が生じ、ニキビ跡が残るリスクが大幅に高まるためです。
ニキビ跡を防ぐためには、何より早期の治療が鍵となります。
すでにニキビ跡ができてしまった場合もご安心ください。フェミークリニックでは、ニキビ跡治療も専門的に対応可能です。

よくある質問

治療1回にかかる時間は?
約1時間~1時間半が目安です(治療メニューや選択するオプションにより異なります)。

まとめ

ニキビは、皮膚科で適切な治療を受けることで改善が期待できる疾患です。
保険適用の治療では外用薬や内服薬が中心となり、ニキビ跡など美容的な改善を目的とする場合は自費診療の選択肢があります。
治療期間は症状や治療法によって様々ですが、効果が現れるまでには数ヶ月を要することも少なくありません。

そのため、医師の指示に従い根気強く治療を続けることが重要です。
また、治療と並行して、刺激の少ないスキンケア製品を使った正しい洗顔や保湿を心がけるなど、日々のスキンケアを見直すことも再発防止のために必要です。

美容皮膚科フェミークリニックでは、2003年の開業以来、21万件以上のニキビ治療実績を持っています。美肌の専門医が、ニキビの原因を的確に診断し、あなたに最適な治療法やスキンケアをご提案します。
まずは無料カウンセリングで、肌のお悩みを気軽にご相談ください。専門医が丁寧にお答えし、理想の美肌への第一歩をサポートします。