ニキビは皮脂が毛穴に詰まってできる、ということはよく知られていると思います。そのため、ニキビができないようにするには肌をとにかく清潔にして、なるべく乾燥させたほうがいい、と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかしそれは、皮脂が多く分泌される第二次性徴期に起こりやすい思春期ニキビに有効な対策です。実は大人になってからできる「大人ニキビ」の場合は、清潔と「保湿」こそが鍵となる場合が多いのです。

この記事では大人ニキビにおける「保湿」の重要性を解説しています。

大人ニキビ予防で注目すべきは最初にできる「白ニキビ」

今できているニキビが早く確実に治る

どんなニキビも、最初はいわゆる「白ニキビ」から始まります。

「白ニキビ」は、いわばニキビの赤ちゃんで、毛穴に皮脂や古い角質が溜まって、白く見える状態です。(「黒ニキビ」は白ニキビの表面の皮脂が酸化して黒く見えている状態です)

炎症は起きていないので、痛みはありません。

したがってこの白ニキビさえできないようにすれば、「赤ニキビ」(ニキビが毛穴の中で炎症を起こして赤くなった状態」や「黄ニキビ」(炎症が肌の奥深くまで達して膿んでしまうニキビの最終段階)まで悪化するのを防ぐことができるといえます。

「保湿」は大人の「白ニキビ」を防ぐ鍵!

「保湿」は大人の「白ニキビ」を防ぐ鍵!

大人になると徐々にお肌の水分量が下がって、10代や20代前半に比べてもちっとしたみずみずしいお肌を自然に保つのが難しくなります。

水分が減って乾燥するようになると角質が固くなり、フタをされたようになるため、毛穴が詰まりやすくなり、白ニキビができやすくなってしまうのです。

大人ニキビが顎やフェイスラインにできやすいのも、その辺りは皮脂腺が少ないことに由来します。

セルフケアでは保湿を意識してみましょう

セルフケアでは保湿を意識してみましょう

ニキビが繰り返しできてしまうという方は、普段のスキンケアでより保湿を意識してみましょう。

今行っているスキンケアに保湿に優れたクリームや美容液をプラスしてみてもいいですし、もしニキビを意識するあまりさっぱり系の化粧水を使っているようであれば、ニキビ用スキンケア製品の中でも保湿力に重点をあてたものを試してみてもいいかもしれません。

ニキビ予防を謳う「薬用」で有効成分(抗炎症成分)として挙げられる代表的な成分は以下です。

• グリチルリチン酸ジカリウム
• アラントイン
• トラネキサム酸

これらに加えて「高保湿」を謳っているものをチョイスしましょう。

また高い化粧水をもったいないからと少しずつ使うよりも、お肌に合っていてお手頃の化粧水をたっぷり使った方が、お肌がうるおう場合がありますので、試してみてください。

Tips

清潔を意識しつつも、皮脂の落としすぎに注意!

ニキビ予防に油分や汚れは大敵で、清潔にしておくのが大切なのはもちろんです。

しかしあまり洗浄力の強すぎるクレンジングや洗顔料を使用すると、必要な皮脂まで全て落としてしまい、肌の乾燥を加速させてニキビができやすくなることも。

クレンジングや洗顔料はなるべく肌に優しく必要な油分・水分を残すものを選ぶように意識してみましょう。ただし肌に優しいクレンジングや洗顔料は洗浄力が弱いことが多いため、ポイントメイクは専用のリムーバーを使い、ニキビが気になる方はベースメイクを落としやすいものに変えるとより効果があることが多いです。

また、洗顔する時は熱いお湯を使うと肌の水分を奪ってしまうため、ぬるま湯で行うようにしましょう。

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大人の肌悩みの気になる毛穴やコメド(毛穴に皮脂が詰まった状態)のお手入れに必要なものを厳選し、洗浄と保湿のケアバランスに配慮したお手入れを自然と行えます。

日々のホームケアに使用する基礎化粧品にお悩みの方は一度お試しください。

炎症まで進んでしまったニキビは「治療」の検討を

乾燥を防いで発生を防げるのは残念ながら「白ニキビ」までです。

「赤ニキビ」や「黄色ニキビ」まで進行しているようでしたら、皮膚科に相談して抗炎症作用のあるお薬などを出してもらうのが一番です。なぜなら、セルフケアで治そうとして炎症が長引くと、それだけ炎症による色素が沈着していまい、「ニキビ跡」となって綺麗に治すのがより大変になるからです。

いきなり保険診療外の美容皮膚科に通わずとも、まずは保険診療の治療から始めるのでも十分かと思います。

もしそれでも良くならなかったり、ニキビ跡を含めてよりきれいに治したいということであれば、ぜひ美容皮膚科を受診ください。

フェミークリニックでは今あるニキビはもちろん、ニキビが繰り返しできない肌づくりも含めて、患者さまお一人おひとりの肌質に合わせて治療を行って参ります。