ヒアルロン酸注射は、エイジングサインが気になるところにハリを加えたり、メスを入れず輪郭などを整えたりできる、美容でも活躍する施術です。
その即効性と安全性から美容に関心が高い人々に広く受け入れられていますが、長期にわたってヒアルロン酸を打ち続けても大丈夫か心配になる方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、ヒアルロン酸を打ち続けることによる健康への影響や、デメリットの有無、ヒアルロン酸注射を続けるために必要な知識について解説していきます。
目次
ヒアルロン酸に期待できる効果と打ち続けることになる理由
ヒアルロン酸注射の効果
ヒアルロン酸は、私たちの体内の細胞と細胞の間に多く存在し、水分を保持する能力が非常に高いため、細胞を保護するクッションのような役割を担っています。
このヒアルロン酸が年齢とともに減少すると、肌の保水力やハリが低下し、しわやたるみが目立ってきます。
しわやたるみには、骨量の減少や筋肉、脂肪の下垂といった要素も関連していますが、ヒアルロン酸を注射で皮下に直接注入することで、しわやたるみを下から支えて改善することができます。
また、鼻の先端や唇、顎などにヒアルロン酸を注入することで、手術をすることなく理想の形に整えることができます。
ヒアルロン酸は定期的に注入し直す必要がある
ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収され分解されるため、効果は使用するヒアルロン酸の種類によりますが、おおよそ数カ月から1年半程度です。
そのため、一定の美容効果を保持するために継続的な注射が必要となります。
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ヒアルロン酸を打ち続けることによる健康への影響は基本的になし
医療品とはいえ、異物を何度も体内に入れることが心配な方もいらっしゃるかと思います。しかし結論から言って、ヒアルロン酸を繰り返し打ったことによる健康への重大な影響は基本的にありません。
なぜなら、ヒアルロン酸は、人体にもともと存在する成分であるためです。
また、ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されるため、残留することもほとんどありません。
ただし、健康を害するものではないものの、繰り返し注入することで起こりうる美容的リスクはあります。
ヒアルロン酸注射を繰り返すことで起こりうるリスクと、その回避法について解説していきます。
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ヒアルロン酸の注射を打ち続けることによるリスクと回避法
ヒアルロン酸注射を打ち続けることで起こりうるリスク・デメリットは下記の通りです。
・顔全体のバランスが取れなくなることがある
・頻繁に入れると不自然な表情になる可能性がある
・慣れにより、必要以上に注入したくなる
・副作用に当たる可能性が都度ある
それぞれ解説します。
打ち続けることで顔全体のバランスが取れなくなることがある
ヒアルロン酸は加齢により減少する肌の保湿成分を補い、しわの改善や肌のハリを取り戻す効果が期待できます。
しかし、特定の部位だけを繰り返し注入すると、顔全体のバランスが崩れるリスクがあります。
例えば、目元や唇は効果が顕著で人気の部位ですが、これらを重点的に施術することで、他の部位との加齢の感じ方に差異が生まれ、チグハグな印象になる可能性があります。
自然で美しい持続性を目指すためにはクリニック選びが重要です。
理想的なクリニックでは個々の特徴に合わせた治療計画を立て、顔全体のバランスを見る目を持ち、必要に応じて注入量や注入部位を調整します。
頻繁に入れると不自然な表情になる可能性がある
同じシワ予防の注射である「ボトックス注射」とは異なり、ヒアルロン酸注射には表情筋自体の働きを阻害するような影響はありません。
しかし硬いヒアルロン酸を筋肉層に大量に注入すると、多少表情が動きにくくなるケースがあります。
表情筋が自然に動かないことで、笑ったり表情を動かしたりする時に、対話している人が違和感を覚える可能性があります。
繰り返しヒアルロン酸注射を行う際は、適切な注入量・注入箇所にヒアルロン酸を入れるように医師が気をつける必要があります。
慣れにより、必要以上に注入したくなる
ヒアルロン酸を打ち続けることで見慣れてしまい、必要以上にヒアルロン酸を注入して一般的な美的感覚を逸脱してしまうケースがあります。
美容医療関係者やヒアルロン酸注入に詳しい人が見ると「入れすぎ」とわかってしまうことも。
ヒアルロン酸を入れた直後は鼻を高くできたり、顎をシャープにできたと思っていても、毎日鏡を見ているうちに見慣れてしまい、「もっと入れたい」という欲が出てきて、いつの間にか不自然な顔になってしまうのです。
ヒアルロン酸注入は即効性が高く、改善が顕著に現れる施術であるがために陥る落とし穴といえます。
ご自身で美の感覚を磨き、基準を見失わないよう心がけることはもちろん、患者の言いなりではなく、適切なアドバイスをしてくれて自然に見えるような施術をしてくれる医師に担当してもらうことも非常に重要です。
副作用に当たる可能性が都度ある
ヒアルロン酸は体内でも生成される物質で、繰り返し注入することで健康リスクが上がるようなことはありません。
しかしヒアルロン酸注入による副作用がまったくないわけではありません。
個人差がありますが、一般的な症状は、内出血、かゆみや圧痛、赤み、むくみ、紅斑といった炎症反応です。ただこれらは通常一過性かつ軽度で済む場合が多く、1週間ほどで自然に改善することが多いです。
しかし、その時副作用がなかった、あるいは軽度だったからといって、次回も同じように済むとは限りません。
施術回数を重ねるということは、その度にこれらのリスクを引き受けるということを忘れないようにしましょう。
副作用を完全に回避する方法は残念ながらありませんが、信頼できるヒアルロン酸を使用している、実績のあるクリニックで施術することは安全のために重要です。
もし施術を受けたあとに気になる症状が現れた場合は、速やかに施術を受けたクリニックに相談してください。
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ヒアルロン酸注射を打ち続けることのメリット
ここまでヒアルロン酸を打ち続けることによるリスクの可能性を解説してきましたが、ヒアルロン酸を継続して打つことには、持続時間が長くなるというメリットもあります。
ヒアルロン酸は少しずつ体内に吸収されていきますが、完全になくなる前に次の注入が行われることで、前のヒアルロン酸が土台となります。
そのため、一度目より二度目、二度目より三度目のほうが、ヒアルロン酸注入効果が長持ちします。
また、ヒアルロン酸には体内のコラーゲン生成を促進する効果があるため、継続してヒアルロン酸を注入することで肌のハリや弾力性がアップし、肌質が良くなることも期待できます。
ヒアルロン酸注入を継続する際のクリニック選びのポイント
ヒアルロン酸注射は、ダウンタイムも少なく、即効性が高い美容施術です。
しかし効果は永続的ではないため、定期的な施術が必要になります。
繰り返し打ち続けても問題ない施術を受けるためには、クリニックの選び方が重要です。
ヒアルロン酸注射を受けるクリニックを探す際は下記の3つのポイントをチェックしましょう。
①高品質のヒアルロン酸を使用しているか
②実績がある医師が在籍しているか
③担当医はきちんと診察し、話を聞いてくれるか
それぞれ解説します。
高品質のヒアルロン酸を使用しているか
注入用ヒアルロン酸にも、様々な種類、メーカーがあります。
安価なヒアルロン酸を使用すれば施術費用は抑えられますが、思うような効果が得られなかったり、効果が短くなる、位置が下がってきてしまうといった弊害が起こる可能性があります。
高い安全性が確保され、医薬品として承認されているヒアルロン酸を選ぶことは、施術の仕上がりを左右するために重要です。
実績がある医師が在籍しているか
ヒアルロン酸注射は、注入する位置や量により仕上がりが変わってきます。
そのため、医師の技量も非常に重要です。
施術を決める前にサイトや口コミを確認し、医師の実績や経験を確認しましょう。
担当医はきちんと診察し、話を聞いてくれるか
また、医師の技術はもちろん、信頼関係を築けるかも非常に重要です。
期待通りの結果を得るためには、経験豊富な医師による丁寧なカウンセリングが必要です。ヒアルロン酸注射を検討する方にとって、注入量や部位が効果や持続性に大きな影響を与えるため、個人の悩みや希望を正確に把握し、最適な注入ができる医師の存在は満足度を左右します。
そのため、医師とのカウンセリングを重視し、患者一人ひとりの声に耳を傾け、納得のいくまで診察と情報提供を行うクリニックの選択が成功の鍵です。
フェミークリニックのヒアルロン酸注入
フェミークリニックでも、ヒアルロン酸注入は人気の施術です。
フェミークリニックでは、患者さまお一人おひとりのニーズに対応できるように、5種類のヒアルロン酸を取り揃えています。
その他、患者さまに安心してヒアルロン酸注射を受けていただけるよう、様々な取り組みを行っています。
厚生労働省認定の薬剤のみを使用
フェミークリニックでは、米国医療品メーカー大手「アラガン社」製の、厚生労働省によって承認されたヒアルロン酸を使用しています。
この厚生労働省承認のヒアルロン酸は、厳格な品質管理と試験を経て承認されたものであり、アレルギー反応や副作用のリスクが非常に低いとされています。
また効果の持続性や安定性も高いと評価されており、一度の施術で長期間にわたる効果が期待できることで多くの医師やクリニックから支持を集めています。
これらのヒアルロン酸を、施術内容に合わせて最適な硬さ・種類を見極めて注入していきます。
ヒアルロン酸の硬さ | おすすめの部位 | |
---|---|---|
ボラックスXC | もっとも硬い | 鼻・顎・深いゴルゴしわ |
ボリューマXC | 硬め | 額・こめかみ・頬・ほうれい線 |
ボリフトXC | 中間 | 目周り・額・マリオネット・ゴルゴ線・頬・こめかみ・ほうれい線 |
ボルベラXC | 柔らかい | 涙袋・唇・クマ |
ボライトXC | もっとも柔らかい | 顔全体の肌質改善・首・手の甲 |
アラガン認定医による施術
フェミークリニックのヒアルロン酸注射は、アラガン社が提供する研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を持つ医師が行います。アラガン社の認定を受けた医師によるヒアルロン酸注入施術は、安全性と効果が高いとされています。
ヒアルロン酸を注入する量や位置、深さなどを熟練した手技で行い、自然で美しい仕上がりと、効果の長い持続が期待できます。
また、万が一トラブルや副作用が起きた場合も、迅速かつ適切に対応いたしますので、安心して施術を受けることができます。
骨格に合わせた自然な仕上がり
ヒアルロン酸注射では、施術の効果が出ることはもちろん重要ですが、その仕上がりがヒアルロン酸を入れているのがわからないほど自然であることも重要視されるべきです。
そのためにはお一人おひとりの骨格に合わせた施術が必要です。
また年齢を重ねると、骨・筋肉・脂肪の萎縮などにより顔の様々な部位でボリュームが減少します。このような状況で、特定の気になる部位だけにヒアルロン酸を注入すると、顔全体のバランスが崩れ、不自然な印象を与えてしまいます。
フェミークリニックでは、このような問題を防ぐために、患者さまお一人おひとりの顔の現在の骨格や特徴をしっかりと分析した上で、最適なヒアルロン酸の種類と注入量、注入位置を決定します。
まるでオーダーメイドのように注入していくことで顔全体のバランスが整い、より自然で魅力的な顔立ちを引き出します。
動画でわかるフェミークリニックのくちびるヒアルロン酸注射
フェミークリニックの公式YouTubeチャンネルでは、医師自らヒアルロン酸注射についてわかりやすく解説している動画を公開しております。
実際にくちびるにヒアルロン酸を注入したビフォーアフターのほか、注入する施術の様子も観られるので、ぜひご覧ください。(注射のシーンがあるので苦手な方はご注意ください)
また、チャンネル内では、シワたるみ対策としてヒアルロン酸を注入する施術の動画もアップしています。エイジングサインが気になる方はそちらもチェックしてみてください。
口元のたるみの原因とは?自分でできる対策と最新の美肌治療を解説
まずはフェミークリニックの無料カウンセリングへ
ヒアルロン酸注射について正しい知識と理解を深めていただくためには、専門医のカウンセリングをお勧めします。
フェミークリニックでは、熟練した美容医療の専門家が、患者さまの肌の状態や美容目標に合わせて、ヒアルロン酸注射の効果とリスク、デメリットを正直に回答します。
はじめてのヒアルロン酸注射を検討されている方はもちろん、「ヒアルロン酸をこのまま打ち続けても大丈夫?」と不安になった方も、ぜひ無料カウンセリングで疑問点や不安点をご相談ください。
顔のたるみを解消するには?原因や予防法、フェイスラインを引き締める治療法も解説
ヒアルロン酸注射の継続に関してよくあるご質問
ヒアルロン酸を打ち続けることに関するよくあるご質問をまとめました。
- ヒアルロン酸注射はずっと打ち続けられますか?
- ヒアルロン酸はもともと体内にある成分であるため、打ち続けたからといって健康にリスクをもたらすことはほぼないと言われています。
しかし打ち打ち続けることで自然なバランスが分からなくなったり、過度に入れたくなったりと、正しい感覚が分からなくなるケースがあります。
美的感覚をしっかり持ち、信頼できる医師に施術を担当してもらうことが重要です。 - ヒアルロン酸を注入したらいつなくなりますか?
- ヒアルロン酸の効果時間は、入れるヒアルロン酸の種類や部位によって異なります。
柔らかいヒアルロン酸(くちびるなど)は数ヶ月~1年ほど、硬いヒアルロン酸(鼻や輪郭など)は半年~1年半ほどで徐々に吸収されてなくなります。
ヒアルロン酸を継続して打ち続けることで土台ができ、持続期間が伸びるとされています。 - ヒアルロン酸を打ち続けるのをやめたらどうなりますか?
- ヒアルロン酸を定期的に入れていたのをやめると、注入していたヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されてなくなります。 ヒアルロン酸によってボリュームを出していた分が消え、元のお顔に戻ります。